ブラウザとは
2026.06.09
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皆さん、タブレット、パソコン、スマートフォン等の端末を日頃よく使用しているのではないでしょうか。利用者は、「ブラウザ」という言葉を1度は聞いたことがあると思います。改めて「ブラウザ」とはどういうものかと問われると詳しく説明するのは難しくないですか?ここでは、「ブラウザ」の種類と特徴をご説明します。

「ブラウザ」とは何か?
まず、「ブラウザ」とは何か?から説明します。「ブラウザ」は、パソコンやスマートフォン、タブレットなどの端末でWebサイトを見るためのソフトウェアです。
検索エンジンで何か検索した結果、Webサイトを開く際に自動的に使用されるのもブラウザです。Webサイトは本来プログラミング言語で構成されています。それを見やすい形に変えて私たちに見せてくれているのがブラウザです。
基本的にブラウザは、パソコンやスマートフォンなどの端末に始めから搭載されています。搭載されているブラウザのことを標準ブラウザと言います。端末によって搭載されている標準ブラウザは異なります。お好みでカスタマイズしやすい標準ブラウザ以外の後付けタイプのブラウザを使用することも可能です。
「標準ブラウザ」と「その他のブラウザ」の種類
現在、世界的に使用率が高い標準ブラウザは3つあります。
・Android端末では、Googleが提供しているGoogle Chrome。
・MacパソコンとiSO端末(iPhone・iPad)では、Appleが提供しているSafari。
・Windowsパソコンでは、Microsoftが提供しているMicrosoft Edge。
始めから搭載されていないブラウザの中でも使用率が高いのはこちらの2つになります。
・Mozilla Foundationが提供しているMozilla Firefox。
・Opera Software ASAが提供しているOpera
どのブラウザを使用するかは自由ですが、SafariはAndroid端末やWindowsパソコンでは利用できません。このように、ブラウザによっては使用制限があります。また、Webサイトを表示する際に不具合が生じやすい場合は、利用したいサイトに合わせてブラウザを使い分ける場合もあります。
ブラウザ同士の関連性
ソフトウェアを構成するプログラムのことを「ソースコード」と言います。これを無料で一般公開しているものを「オープンソース」と言います。オープンソースのメリットは、誰でも見られるため不正コードやプログラムの脆弱性が発見されやすく継続的にアップデートされ安全性が高いことです。そのため、ブラウザを開発する際、多くの企業がこのオープンソースを利用しています。そして、利用しているオープンソースの種類でブラウザを分けることができます。
独自のオープンソースを使用しているのが、非営利団体Mozilla Organizationが開発したMozilla FirefoxとApple社が開発したSafariです。
非営利団体Mozilla Organizationは、Geckoレンダリングエンジン※を使用したオープンソースを用いてMozilla Firefoxを開発しました。
Apple社は、以前自社製品にMicrosoft が開発したInternet Exproler(IE)を標準ブラウザとして搭載していました。しかし、契約が切れるタイミングでWebkitレンダリングエンジン※やオープンソースソフトウェアをベースに構築されたSafariを開発しました。
そして、共通のオープンソースをベースに開発されているのが、Googleが開発したGoogle Chrome、Microsoftが開発したEdgeとOpera Software ASAが開発したOperaです。
Google は、ChromiumというオープンソースのWebブラウザを基盤にGoogle Chromeを開発しました。
MicrosoftはWindows10のリリース時にIEの搭載を終了し、Edge HTMLをベースに開発されたEdgeを開発、標準ブラウザとしました。その後、2020年にChromiumをベースに構築された新しいEdgeを提供し始めました。
Opera Software ASAは、当初は独自にOperaを開発していましたが、2013年バージョン15以降は、Chromiumベースで作り直されたOperaを提供しています。
※レダリングエンジンとは、データを処理し画像・映像・音声・テキストなどをどの画面でも表示できるようにするソフトウェアのこと。
ブラウザのシェア率
では、これらのブラウザのシェア率はどうようになっているのでしょうか?端末別で見ていきましょう。
全ての端末でのシェア率(statcounter Global Stats)
| 世界2025年7月 | シェア率 | 日本2025年7月 | シェア率 |
| Chrome | 67.94 % | Chrome | 53.31 % |
| Safari | 16.18 % | Safari | 27.73 % |
| Edge | 5.07 % | Edge | 10.91 % |
| Firefox | 2.45 % | Firefox | 3.42 % |
圧倒的にChromeの使用率が高いことが分かります。日本では、世界に比べてChromeの使用率が低くなりその他のブラウザの使用率が全体的に高くなりますが基本的な順位は変わりません。
デスクトップでのシェア率(statcounter Global Stats)
| 世界2025年7月 | シェア率 | 日本2025年7月 | シェア率 |
| Chrome | 69.98 % | Chrome | 63.06 % |
| Edge | 11.80 % | Edge | 20.53 % |
| Safari | 6.51 % | Safari | 6.11 % |
| Firefox | 5.32 % | Firefox | 5.80 % |
パソコンにおいては、apple社以外の製品のシェア率が高いことが分かります。そして、既存のブラウザ以外のものを入れてカスタマイズする人の割合が他の端末に比べて多い傾向です。仕事や趣味など長時間作業を行う場合は、使い易いようにカスタマイズする人が多いようです。
タブレットでのシェア率(statcounter Global Stats)
| 世界2025年7月 | シェア率 | 日本2025年7月 | シェア率 |
| Chrome | 48.05 % | Chrome | 45.14 % |
| Safari | 31.13 % | Safari | 39.03 % |
| Android | 17.37 % | Android | 13.28 % |
| Edge | 1.15 % | Edge | 1.38 % |
パソコンよりも手軽に利用できるタブレット端末は、apple社のシェア率が高いことが分かります。そして、タブレットでは、既存のブラウザを利用する人が多いです。
スマートフォンでのシェア率(statcounter Global Stats)
| 世界2025年7月 | シェア率 | 日本2025年7月 | シェア率 |
| Chrome | 67.32 % | Safari | 50.21 % |
| Safari | 22.42 % | Chrome | 43.45 % |
| Samsung Internet | 3.50 % | Samsung Internet | 1.85 % |
| Opera | 1.68 % | Opera | 1.17 % |
スマートフォンは、日本ではapple製品の人気が非常に高いことがよく分かります。世界で見るとapple社製品以外のシェア率が高く既存のブラウザを使用する率が高いようです。
ブラウザの特徴
では、それぞれのブラウザの特徴を見ていきましょう。

Chrome
まずは、シェア率NO.1のChromeの特徴を見ていきましょう。Google Chromeがこれだけ普及したのは、以下のような5つの特徴があるからです。
幅広い端末への使用が可能
魅力の1つは、他社の製品に比べて初期段階から幅広い端末で使用可能だったことです。SafariがMicrosoftやandroid端末で使用できないように、他社のブラウザは端末によって使用できないことが多くあります。
同期
Google Chromeの設定は、クラウド上で同期されます。そのため、複数の端末で1つのGoogleアカウントにログインした場合、Googleアカウントに紐付けられた全ての情報をどの端末でも同じように使用することができます。「ブックマーク」「Cookie」「パスワード」「Gmail」「カレンダー」など多くの機能が同期されているため、パソコン上で登録した内容をスマートフォンで確認することも簡単に行えて非常に便利です。
拡張機能
無料の拡張機能を自分好みに加えられるカスタマイズのしやすさも支持される要因です。既存の機能だけでも使用することはできますが、自分が使い易いように機能を削除したり加えたりすることができます。
安全性
Chromeは、自動でアップデートされているため誰でも常に最新バージョンを使用することで脆弱な点をカバーし安心して使用できるようになっています。
使いやすいデザインと機能
素人でもすぐに使えるシンプルで分かりやすいデザインと機能は、シェア率拡大の要因の一つです。アイコンのデザインが分かりやすいため、検索エンジンへの入力方法や音声検索は初心者でもすぐに使用できます。
素人でも使いやすい機能とデザイン、違う端末同士でも情報を共有できる便利さはChromeの強みと言えます。

Safari
次にSafariの特徴を見ていきましょう。Safariは、基本的にApple製品にのみ標準ブラウザとして搭載されています。AppleユーザーがSafariを使用するメリットは、3つあります。
消費電力の抑制
電力の消費量が抑えられる点は、ユーザーにとって大きなメリットになっています。Apple製品で、Chromeなどの他社のブラウザを使用するとSafariを使用するよりも多くの電力を消費してしまいます。そのため、バッテリー消費を抑えたい場合はSafariが最適です。
連動機能
Apple製品との連動機能が充実しています。パソコン、タブレット、スマートフォンなどのApple製品を使用している場合、iCloudの設定を行っていれば端末を変更しても直前まで見ていたWebサイトをそのまま閲覧できるHandoff機能があります。もちろん、iCloudを設定しておくとブックマークなどの情報の設定変更もどの端末からみても共有することができます。また、自分以外のユーザーが使用しているApple端末と閲覧中のWebサイトを共有できるAirDrop機能もあります。仕事などで複数人と同じWebサイトを同時に閲覧し情報を共有することも可能です。
セキュリティ機能
Webサイトを閲覧した際にどのWebサイトから今見ているWebサイトを見に来たかを追跡するマーケティング戦略に利用するトラッキングという手法があります。Safariでは、このトラッキングをブロックする機能ITP(Intelligent Tracking Prevention)が備わっており、プライバシーレポートでは、どのサイトからのトラッキングをブロックしたかを確認することができます。このITPによる広告配信が出来なくなった状況を打破するのに注目されているのがフィンガープリントです。こちらは、使用しているブラウザを特定する情報群のことを言います。Safariでは、このフィンガープリント作成防止の機能も搭載されています。
Apple製品を幅広く使用している人にとって、消費電力を抑え多くの情報を共有でき、セキュリティも強化されているSafariはかなり使い勝手が良いのではないでしょうか。

Edge
3つ目は、Microsoftが作成したEdgeの特徴を見ていきましょう。Chromeと同じオープンソースを使用しているため電力消費や動作性に大きな差はありません。ですが、細かい機能面での差があります。特徴的なものを5つ紹介します。
AI機能
Edgeでは、AI機能を利用したBingチャットでの検索機能があります。この機能を利用すると会話形式で情報を検索することができます。またメールやビジネス文書を自動生成する機能では、大まかな内容を伝えるとそれに見合った文書を生成してくれます。分析機能もあり、開いているWebサイトに合わせた追加情報を表示してくれます。
サイドバー
Webサイトを開いた状態で、サイドバーを表示し他の機能を立ち上げ、同時に他の作業を行うことができます。利用できる機能は、検索画面、メール、電卓など多岐に渡るのでマルチタスクを行う際に非常に便利です。
タブの垂直表示
いくつかのWebサイトを開くと、タブが増えていき、タブの幅がどんどん狭くなります。そのため、なんのサイトを開いているのか見分けがつきにくくなっていきます。その際、画面の左側に垂直にタブを表示させる機能があります。これを利用すると多くのタブを開いた場合でもタブの表示が大きくなり選択しやすくなります。
コレクション機能
気になるWebサイトをお気に入り機能で保存することは、他のブラウザにもある機能です。Edgeでは、Webサイト内の情報を保存しメモを残せるコレクション機能があります。
画像の編集
Egdeでは、拡張機能を使わずにスクリーンショットが行えて、そのままWebサイト上の画像をEdge上で編集することが可能です。
Edgeの利便性は年々増しています。同期機能などでは、ChromeやSafariに劣る点がありますが、その他の機能面では魅力的な面が多々あります。

Firefox
Firefoxは、標準ブラウザとしては搭載されていませんが、常にランキングに入ってくるだけの魅力があります。ここでは、魅力的な面を5つ紹介します。
拡張機能
Firefoxが登場して始めに注目されたのが、豊富な拡張機能です。自分好みにカスタマイズできる点がFirefoxの魅力です。
画像の編集
FirefoxでもEdge同様、拡張機能を使わずにスクリーンショットが行えて、そのままWebサイト上の画像をブラウザ上で編集することが可能です。
高いセキュリティ機能
Firefoxでは、全てのトラッカーをブロックすることができる強化型トラッキング防止機能があります。Firefoxがブロックしたサイトを確認することもできます。また、フィンガープリント採取もブロックすることができます。
Syncで同期
Mozikkaアカウントをセットアップすれば、Firefoxで行った情報を端末を変えても利用することができます。
ツールバーのカスタマイズ
ブラウザのよく使う機能をツールバーに並べて常に表示され、すぐに使用できるようにすることもできます。
初期から備えている拡張機能、高いセキュリティ機能が最大の魅力ですが、ChromeやSafariと同様に同期機能もあります。さらに、多彩な編集機能もありより利便性が増しています。

Opera
Firefoxに次いで標準搭載されていないブラウザの中でシェア率が高いOpera、実はOperaの歴史は長くChrome、Safari、Edge、Firefoxの中で一番古くからあるブラウザです。Operaが長く愛されている理由は6つあります。
デザイン性
Operaは、万人が使いやすいChromeのデザインとは違い、高いデザイン性を誇ります。
一番始めに広告のブロック機能を搭載
Operaは、プライバシーとセキュリティの保護を重要だと考えて開発されています。そのため、どのブラウザよりも早くに広告のブロック機能を標準搭載しました。
無料VNP
セキュリティの観念からOperaには、Opera内でのみ機能する無料VNPが標準搭載されています。Opera以外のブラウザでも利用できる「Opera VPN Pro」は有料で利用することができます。
VNPは、データの送受信時に情報を他者から守る手段の1つです。まず、データの送受信時に仮想トンネル(トネリング)を作成し利用します。そして、データをカプセルに入れるように付与データで覆う「カプセル化」により外部から隠します。また、トネリングの内部への不正アクセスを防ぐため、トネリングの出入口で機能する「認証システム」も備わっています。さらに、この守りでも不正アクセスを阻止できなかった時のために、データは「暗号化」されて送受信されています。
Chromeの拡張機能が利用可能
OperaはChromeと同じChromiumを使用して開発されているため、Chromeの拡張機能を使用することが可能です。
サイドバー
Webサイトを見ながらサイドバーからその他のWebサイトを開くことが可能です。この開けるWebサイトは事前に用意されたWebサイト(Spotify、TikTokなど)のみですが、非常に便利です。
AI機能
Operaには、ChatGPTを活用したAI機能「Aria」が搭載されています。Webサイトの情報を元に回答したり、テキストやコードの生成等も行えます。
他社にはない、デザイン性とセキュリティの高さが特徴のOperaは、常に一定のユーザーから長く支持されています。
各社それぞれ特徴があります。どの機能を優先して使いたいかで自分に合ったブラウザを利用するのが良いと思います。仕事用、プライベート用に使い分けても良いですし、自分が使用しやすいようにカスタマズしていくとさらに作業が捗るのではないでしょうか。



