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テレビCMを検討するために知っておきたいこと~相場から効果を最大化するポイントまで徹底解説!~

2025.09.18

マーケティング知識ノウハウ提供

テレビCMを検討するために知っておきたいこと~相場から効果を最大化するポイントまで徹底解説!~

「自社のサービスや商品を多くの人に知ってもらうために、テレビCMを出してみたい!」 と考えたことはあっても、「一体いくらかかるんだろう…」「費用が高そう…」と、具体的な検討に進めずにいる方も多いのではないでしょうか。

テレビCMは、今なお絶大な影響力を持つ広告手法ですが、その費用は決して安くはありません。しかし、費用の仕組みや効果的な使い方を理解すれば、予算に合わせて最大限の効果を引き出すことも可能です。

テレビCMにかかる費用の内訳から、コストを抑える方法、そして費用対効果を高めるための考え方まで、わかりやすく解説します。
あらゆる広告の選択肢を知って、ベストな選択ができるようになると世界が変わります!

テレビCMの費用は「制作費」と「放映費」の2本立て

テレビCMの総費用は、大きく分けて以下の2つで構成されます。

  1. 制作費: CM映像そのものを作るための費用
  2. 放映費: 完成したCMをテレビ局で流すための費用

1. 制作費:クオリティを左右するクリエイティブ費用

CMの企画立案から撮影、編集、タレントの出演料まで、クリエイティブに関わるすべての費用が含まれます。 有名なタレントを起用したり、大規模なロケやCGを駆使したりすれば高額になりますが、企画や工夫次第でコストを抑えることも可能です。

  • 企画・プランニング費: CMのコンセプトや脚本、演出の設計
  • 撮影費: スタジオや機材の使用料、スタッフの人件費
  • 編集費: 映像編集、ナレーション、音楽、CGなどの費用
  • 出演料: タレント、俳優、モデルなどの出演料

制作費の目安は、およそ30万円~500万円以上と幅広く、企画の内容によって大きく変動します。

2. 放映費:どこで、いつ流すかで大きく変わる

テレビ局にCMを流してもらうための料金です。放映費は、以下の要素によって大きく変動するのが特徴です。

  • 放送エリア・テレビ局:
    • 関東のキー局は最も高く、地方局になるほど安価になります。
  • 放送時間帯:
    • 多くの人がテレビを見る「ゴールデンタイム(19時~22時頃)」は高額になります。
  • 放送形式:
    • タイムCM: 特定の番組のスポンサーとして、その番組内でCMを放映する形式。
    • スポットCM: 番組を指定せず、時間帯を大まかに指定して放映する形式。
地域/局タイプ放映費(15秒スポットCM1本)の目安制作費の目安合計の目安
関東エリア(地上波キー局)約85万円約100~500万円約185~585万円
関西エリア(独立局)約20万円約100~500万円約120~520万円
関東・関西エリア(ローカル局)約5万円約30~350万円約35~355万円

※上記はあくまで目安です。

このように、キー局で人気のタレントを起用してCMを放映しようとすれば数千万円規模になることもありますが、地方局で企画を工夫すれば、総額100万円以下で実施することも可能なのです。

賢くコストを抑える3つのポイント

「やっぱり高い…」と感じた方もご安心ください。以下のポイントを意識すれば、コストを賢く抑えることができます。

  1. ゴールデンタイムを避ける: 早朝や深夜など、視聴率が比較的落ち着いている時間帯を狙うことで放映費を抑えられます。
  2. ローカル局や独立局を狙う: 全国一律ではなく、商品やサービスのターゲット層が多い地域に絞って放映することで、無駄なコストを削減できます。
  3. スポットCMを活用する: 特定の番組にこだわらないのであれば、タイムCMよりも柔軟で費用を抑えやすいスポットCMがおすすめです。

「ただ流す」だけでは意味がない!費用対効果を高める設計とは?

テレビCMで最も重要なのは、「ターゲットに何回見てもらえたか」です。 広告心理学には、何度も接触することで好意度や信頼感が高まる「単純接触効果(ザイアンス効果)」というものがあります。

  • 1回: やっと「気づく」レベル
  • 2~3回: なんとなく「記憶に残る」
  • 5回以上: 「信頼・関心」に繋がり、購買などのアクションを検討し始める

つまり、1回見ただけでは、ほとんどの人は行動を起こしません。商品の購入や問い合わせといった具体的なアクションを期待するなら、最低でも1人あたり5回以上は見てもらえるような設計が理想です。

広告業界では、CMの効果を測る指標としてGRP(延べ視聴率)が用いられますが、一般的に400GRPを超えると、多くの人に行動を喚起できると言われています。これは例えば、「視聴者の50%に平均8回CMを見せる」といった計算になります。

まとめ:テレビCMの特性を理解し、最適な広告戦略を

テレビCMは、幅広い層に一気にアプローチでき、高い信頼性を得られる強力な広告メディアです。しかしその一方で、

  • ターゲットを細かく絞り込みにくい
  • 費用が高額になりやすい
  • クリック数などの明確な効果測定が難しい

といったデメリットも存在します。

もしあなたが、「特定の年齢層や趣味を持つ人にだけ広告を見せたい」「広告費を無駄なく、効果を可視化しながら運用したい」とお考えなら、SNS広告が非常に有効な選択肢となります。

SNS広告は、テレビCMに比べて低予算から始めることができ、年齢、性別、地域、興味関心などでターゲットを細かく設定できるため、広告費の無駄がありません。さらに、クリック数やコンバージョン数といった効果がリアルタイムで分かるため、スピーディーな改善が可能です。


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